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あの日も、
こんな暑い日だったと7月の生ぬるい風を感じながら思った。
公平なくじで勝ち取った窓側の1番後ろは、
あたしをクラスから孤立させるには十分だった。
別に何か問題があって、嫌われてるわけじゃない。
ただあたしがそれを勝手に感じてるだけだった。
「先生ー!分かんねぇー!」
よく目立つクラスの男子がたまに先生の授業を邪魔して、
無駄にでかい声を出すと数学の説明を止めてしまう。
とても迷惑だとため息を吐いたと同時に、
今の時間は数学だと知った。
机の上にある社会の教科書を見ると、小さく笑った。
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