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「私はティナと申します。
此処で凛様のお手伝いをさせて頂いているモノです。
よろしくお願いします、エレナ王女。
これから、長いお付き合いになりそうですね」
「エレナ、でいいわ。私、固いのキライなの。
よろしく、ティナさん」
「……飾らない、謙虚な方なんですね。
凛様が仰っていた通り、相応しいと思います」
そうティナはくすっと笑い、ある部屋の前で立ち止まる。
その部屋の扉は開いていて、長身で艶やかな黒髪が特徴的な女性が立っていた。
エレナたちに背を向けて窓の外の景色を眺めていたため、顔は分からないのだが。
「凛様、エレナさんとエルダさんがお見えです」
「そう。ティナ、人数分のお茶の準備をお願い。お菓子もね」
「はい」
ティナはエレナたちに「どうぞ」と部屋に入ることを促し、お茶の準備に向かった。
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