すれ違う三つ

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「―――じゃあ、エルダには少し席を外してもらおうかしら。ティナ、案内を」 「ふぇ!?」 話を聴いていなかったエルダは、急に名前を呼ばれて奇声をあげてしまった。 エレナ、凛、ティナの三人が揃って、可笑しそうにクスクス笑う。 エルダは恥ずかしそうにうつむき、頬をほんのり赤くした。 「はい。―――ではエルダさん、こちらへどうぞ。 お茶は後でお運びしますので」 まだ顔を火照らせながら、エルダはティナと共に部屋を後にした。 .
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