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せっかちなのか、一枚だけ真っ赤な葉は、目の前に躍り出る。 なんとなく手を伸ばせば簡単に掴めてしまった。 「あ、」 カイトが小さく声を上げる。 そしてコイツにしては珍しく強引に荷物を奪った。 「めーちゃん」 かわりに差し出されたのはカイトの右手。 「手、を繋ぎたい、です」
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