赤い糸

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彼の細い、糸のような髪を撫でる。 くるっと赤い髪に指を絡めた。 それはまるで赤い糸。 「貴方は出逢うべくして私に出逢い、貴方は赤くなるべくして赤くなったの」 彼はゆっくりと唇を開く。 「―――…俺はアンタのせいでエラーを起こしたのか」 そう、きっと私のせい。 他のマスターに出逢ったのなら、彼は欠陥品となることはなかった。
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