第2章 導かれし出会い

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明人「果たしてそうかな?」 と言いさらに続ける。 明人「シルバーを見てごらん? 自分があんな目にあって痛いだろうに、それなのにずっと君の方を見て気に掛けてる。 この行動を見れば、どれだけ大事に育てられてきたかよく分かるよ。」 真「でも……」 明人「幸せかどうかを決めるのは他でもないシルバー自身だよ。」 そう言ってシルバーに顔を近付け。 明人「君は他の飼い主に貰われたいかい?」 と問い掛ける。 するとシルバーは寂しそうに「クゥン……」と鳴き真を見る。 まるで「行きたくない」と言ってるかのようだった。 明人「な?シルバーは君と一緒がいいんだ。 大好きな主人と一緒にいられる、これほど幸せな事はないんじゃないかな?」 真「そう……ですね。 明人先生、ありがとうございます。」 と頭を下げる。
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