第3章 第一歩

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?「アナタ、良いんじゃない?」 明人「唯か。」 奥から一人の女性が姿を見せる。 真「そちらの方は?」 明人「ああ、家内の『唯』だ。」 と明人が紹介する。 唯「初めまして真君。 家の人から話は聞いてるわ。」 とニコッと微笑みかける。 その笑顔は暖かく、ホッとする笑顔だった。 唯「アナタあの時言ってたじゃない。 『将来有望な少年に出逢えた』って。 せっかく本人にご足労いただいたのに断っちゃ悪いわよ。」 明人「い、いや……別にダメとは……」 唯「じゃあ、決まりね。」 そう言って真に歩み寄り…… 唯「そういう事で、よろしくね。」 真と握手を交わすのであった。 しばしポカンとしていた真は明人に。 真(押しの強い奥さんですね) と耳打ちすると明人は苦笑いを浮かべ「まあね」と答える。 こうして、真は明人の診療所で働く事になった。 その夜……
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