第2章 導かれし出会い

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真「ただいまー。」 母「お帰りなさい、真。 どう?決まりそう?」 母が尋ねたのは、もちろん進路の事。 真は難しい顔をして…… 真「ん……正直な所、まだ……」 と言葉を濁す。 父「そうか…… まあ、焦って後悔するよりマシだ。 じっくり自分を見つめて考えることだな。」 真「ん……分かった。」 父に対して返事をする。 すると…… 犬「ワン!」 真「うおっ! こらシルバー、いきなり飛び付くなって言ってるだろ?」 真にじゃれついてきたこの犬は『シルバー』。 真の心を癒す為、両親がプレゼントしたシベリアンハスキーである。 シルバー「クゥン?」 真の言った事を知ってか知らずか首を傾げるシルバー。 父「ほら、シルバーが散歩に連れてけってさ。」 真「もうそんな時間!? よし、行くか?」 シルバー「ウォン!」 散歩の雰囲気を察知して一鳴き。 そして、真とシルバーは日課の散歩へと出掛ける。 「あら、真ちゃん。 今から散歩?」 真「あ、はい。」 「気を付けて行ってらっしゃい。」 近所のオバサンに会釈をして再び走り出す。 ・ ・ ・ ?「『真』って……ひょっとして……」 ・ ・ ・
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