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「優!いつまで寝てんの?遅刻するよ」
俺はその声で目を覚ました。外は梅雨もすっかり明け7月らしい夏晴れ、眩しすぎるくらいに太陽が輝いている。
俺は高森優(タカモリユウ)20歳、最近髪に縮毛をかけ茶髪に染めている格好いい訳でもなければ不細工でもないどこにでもいる普通の男だ。隣で不機嫌そうな顔をしているのは俺の彼女、伊藤智美(イトウトモミ)22歳、髪は肩まで伸ばしていてストレートの黒髪で和風な感じの人だ。
「ん~、人がせっかくいい気分で寝てたのに起こすなよ」
寝起きがあまりよくない俺は彼女を不機嫌そうな表情で見つめながら呟いた。
「今日から仕事でしょ?初日から遅刻する人がどこにいるの」
「え!?嘘?今何時?」
その言葉に俺は現実に引き戻され慌てて飛び起きた。
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