遊園地と追跡者

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~村山 視点~ 「なぁ、お前明日何すんの?」 家にいた木村君が漫画を読みながら僕に問いかけてきました。 「明日は小凪さんと9時に遊園地に遊びに行く約束をしたので明日は残念ながら木村君とは遊べませんよ」 「んな!?何故あいつと?」 僕が小凪さんと遊ぶと言った途端木村君がこちらに食いついてきました。 「いや、この前のお詫び……ああ、木村君はわかりませんか。とにかく彼女に借しがありまして、成り行きで行く事になりました」 「誘ったのはあいつか?お前か?」 大分食いついてきますね。言わなかった方がよかったでしょうか?考えてみれば男女が二人きりで……あ"!! 「おい、村山。どっちが誘ったんだよ」 「いや……あちらから…ですが…」 考えてみれば男女二人きりでなんて僕にとっては全くの未経験の境地!あわわ、いまさらながら緊張してしまいました!僕だって一応男なんですから!あれ?何の主張ですかこれ? 「木村君、ちょ、ちょっとトイレに行ってきます!!」 木村君の返事を待たずにトイレへ向かいました。トイレは嘘ですが。 …あれぇ、なんで緊張してるのでしょう。
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