遊園地と追跡者

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「むっ、村山君~!!ごっ、ごめんなさい!!一時間も遅れて!!」 あっ…、ようやく来てくれました。もしかしてドタキャンされたのかとハラハラしてましたよ。 「ほっ、本当にゴメン!!わっ、私…方向音痴で、電車に降りた後こことは逆の方向に向かってて…。 ごめんなさい!怒ってる…よね?」 「だ、大丈夫ですよ。それなりの理由あるんですから。気にしないでください」 こんなに息を切らせて涙目で謝罪してるんですもん、怒るなんてできるわけありません。ああ、ありがとうって何回も頭下げちゃってます。 それに…平静を装ってますが実際は僕の今の状態は心臓バクバクの状態なんで怒るなんて感情は微塵も無いんです。 「じゃあ小凪さん、早速入りましょうか」 「う、うん!村山君!きょ、今日はよろしく!」 「はい。よろしくです」 僕たちは園内へと足を進めて行きました。
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