遊園地と追跡者

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~??? 視点~ 午前10時ちょい過ぎ…あんにゃろ~。遅刻しやがって、追跡するこっちの身にでもなれってんだ。 後ろを振り返ると俺の集めたメンツ達がいつもとは違う服装で退屈そうに座っていた。 「おい、小松崎…この服は一体…」 「あれま、木村殿。この衣装がわからないでありまするか?キャラ的に言うと我輩は『だだの人間には興味ありません』という… 「俺が言いたいのはなんで変装する服が制服なんだって言いたいんだよ!!バレるじゃんこんなの!?痛い集団じゃね~かよ!?」 もうおわかりだろうが俺は木村だ。昨日の村山との会話で俺はある疑問を持った。あの女と村山が二人で遊ぶ約束なんぞ信じられなかった。 だが、一つ考えた。奴はもしかしてかつての戦いで敗れた腹いせに村山から一人づつ亡き物にしようとしてるのではないかとな。 なので俺は今日、井上、佐藤、そして新メンバー小松崎を呼んでその計画を阻止しようと立ち上がったのである。そしてあの女に追跡がバレないようアニメ好きな小松崎に変装セットを持ってくるよう頼んだが… 「しっかし、お前には確かに変装セットを持ってこいと言ったが…、なんで制服なんだよ?俺はもっと他のバトル系の漫画の服を持ってくると思ったのに」 しかもあいつはカツラも被ってすげー乗り気だし、佐藤と井上とは初めてなのにメッチャ気さくだし。 「因みに木村殿はキョン。佐藤殿は古泉君。井上殿は国木田であります」 キョン?沖縄に生息する生き物か?
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