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~佐藤 視点~
現在僕は井上君と二人で売店でドリンクを飲みながら雑談している。バイト君をトイレに隠す作業も終わったしね。
「しっかし、木村のあんちゃんは村山のあんちゃんの為なら何でもやりそうな勢いだぜイヤッハ~!!」
「たしかに、彼は何故村山君とあんなに仲が良いんだろうか?考えてみると興味深いね」
僕も井上君も彼らには高校から知り合った者だからそれ以外の事はわからない。
聞くと二人は小学校の時からの間柄らしい。正直あの二人はタイプ的に相互的ではないと思うが…。
「今はそんなことどうでもいいぜい!!これからどうする?木村のあんちゃんの暴走に引き続き付き合うのかぃぃ!!ギャッハ~!!」
「おや?君は村山君が小凪君に危険なことされると思ってなかったのかい?」
「そんな訳ねぇだろう!小凪の姉ちゃんは村山のあんちゃんにそんな事する訳ないのはわかってるぜ!ただ木村のあんちゃんの行動がおもしれ~から付き合ってるだけだZE!!」
なるほど、井上君はわかってたのか…。じゃあ、あんなことを本気で思ってるのは本人と今日知り合った…小松崎君だったかな。
あの二人は村山君の危機だと勘違いしているのか…。
小凪君、頑張りたまえ。僕は一応応援してるよ。
心の中でそう思うのだった。
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