遊園地と追跡者

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~村山 視点~ 三半規管がとてつもない状況の中、次にやってきたのはジェットコースター。 もはや説明不要の乗り物でしょう。やはり人気があるのか現在並んでいる状態です。 「いやはや、ジェットコースターなんていつ以来でしょうか?楽しみですよ」 「村山君はジェットコースター好きなの?」 疑問を向ける眼差しで小凪さんが僕に質問してきました。 「はい、僕は絶叫モノは大好きですよ。バンジージャンプを一度は行ってみたいものです」 「へぇ、村山君って苦手なものとかないの?なんだか完璧な人間って感じがしちゃうなぁ…」 「僕だって苦手なものはありますよ。スポーツは球技がからっきしですし、…後は母には逆らえませんね」 「お、お母さん?村山君のお母さんってどんな感じの方なの?」 僕の母の事について意外と知りたい様子の小凪さん。 といいいますか、あの母に逆らえる人間と言えばせいぜい木村母さんでしょう。 ぶっちゃけ母親なのに生い立ちなどの詳しい情報はほぼ皆無なんですよね…。 「次の方々どうぞ!」 あ、僕らの順番になったようです。 「小凪さん、行きま グイッ!! 「ヌお!!?」 「村山君、次だから行きましょ…ってあれ?村山君?」
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