第二章:学校とテスト

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ガララ!(教室の戸が開いた音。) 「オラー!お前ら席につけー!」 いかにも体育会系の先生。男子の体育担当で今年のクラス担任の鬼瓦静夫先生である。ちなみに36歳独身。 「今年の担任も去年と同じかよ」 俺はがっかりした。くそー若い女の先生がよかったのにと思った。 しかし、クラスのみんなは担任の事より転入生の事で目を光らせていた。 鬼瓦は一度咳ばらいをしたのち、転入生の話を切り出した。 「えー、今日からうちのクラスで勉強することとなった転入生を紹介する。佐倉入ってこい」 ガララ!(教室の戸が開いた音) 「失礼します。」 と言いメイドさんんは入ってきた。 クラス中がざわつく 「皆さんはじめまして、佐倉琴音といいます。どうかよろしくお願いします。」 よくあるパターンだなと俺は思った。 またクラス中がざわつく 「オラー!お前ら静かにしろ!」 鬼瓦の一言で静かになった。さすが独身!お固い頭だ。 「佐倉!お前は神山の隣に座れ」 メイドさんは一礼すると、俺の横にきた。 「よろしくお願いします。えーっと…隼人くん!」 「こちらこそよろしく。琴音さん」 メイドさんは笑顔で座る。
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