第一章:ご主人とメイドさん

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「ご主人様が帰ってよいといったから私は帰ります。さようなら」とメイドさんは笑顔で答えた。 「は、はい、じゃなー……って!!普通、メイドさんなら『一生死ぬまでご主人さまのそばにいます。』とかいうだろー!!」 「何と言いいますか今時そんな、『一生死ぬまでそばにいます』何て言うメイドなんかいないと思います。それに帰って欲しくないと言われても私には予定があるので帰ります。後『』の裏声がきもいですよ。」 俺は負けじと答えた。 「はあ!!だいたい予定があるなら別に来なくていいんじゃねー、それから裏声がきもいって失礼すぎだろー、それにお前のセリフの文章なげーよ!」 ……10秒静寂になる……。 「っておいー!何かいえよ!俺が負けてるみたいじゃないか!」 「ご主人様の負けです。いかに冷静でいられるかが喧嘩の時に重要ですよ。冷静になったほうが勝つと。それにセリフ文の長さも負けてます。」 俺は「なるほど!」と思った。メイドさんの言った、冷静になったほうが勝つだと!見てろ俺は我慢強い男だぜ。 「…………。」 ふっどうだ!俺のこの静かさは。セリフの長さがどうした!関係ないぜ! 「なるほど我慢比べで勝負ですか…私は負けませんよ……。」
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