第一章:ご主人とメイドさん

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しばらくして夕飯ができた… 「夕飯できましたよご主人様!わたくし特製の元気もりもり爽やかシチューです!」 シチューか、久しく食べてないなぁ。 「んっ?これがシチュー…なんか赤い色をしているぞ!」 メイドさんは笑顔で答える。 「もちろんシチューですよ!私、…トマトとトマトケチャップが大好きなので、たくさん入れました(ハート)。」 「だからってトマトをまるごと皮を剥かず入れることはないだろ(ハート)。」 メイドさんは笑顔で答える。 「皮にも栄養があるんですよ。それに私トマトが嫌いでなんです、食べて下さい。最後に(ハート)キモいです(ビックハート)。」 俺も笑顔で答える。 「お前さ、トマト嫌いっていっておいて、さっきは好きだといっていたぞ!話が矛盾しているぜ!(ウルトラビックハート)」 またまた笑顔で答える。 「私が好きと言ったのはプチトマトとトマトケチャップですよ!それとハートが本気でキモいのでやめてください」 俺はおでこに怒りマークをつけて笑顔で答える。 「プチトマトとトマトは同じだろ!」 メイドさんは一度、軽く咳ばらいをすると一差し指を立て答える。 「いいえ、全然違います。まず第一に中に入っているあの緑の液体の味が違います。第二に大きさが違います。第三に名前が違います。第……」 俺はメイドさんの話をとめて言った。 「まてまて!それただの理屈に聞こえるぞ、要するに量が多いと食べれないんだな。……一応きくが何個、違いがあるんだ。」 メイドさんはシチューを食べながら答える。 「現時点で56個違いがあります。」 俺も食べながら答える。 「結構ある見たいだな、暇な時にでも残りの51個聞かせてくれ。後、なかなか美味しいよトマトシチュー!」 メイドさんは爽やかな笑顔で答える。 「53個ですよ。ご主人様。」
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