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走る…走る…
もうどれだけの時間と距離を走っただろうか…
さすがに足も痛くなり、
恐る恐る振り向く…
…いない。
安心し、足を止めた…
ゾクッ
背筋に寒気を感じた…
ゆっくりと振りかえる…
…
!!!
あの男が真後ろに!
男は私の腕を掴み、
アイスピックを私めがけ振り下ろす!
「うわぁぁぁぁ…」
…
目を開けると、私は布団の中にいた。
夢だったのか…
安心したのも束の間、
違和感を覚える…
腕と足に。
足はまるで何キロも走ったかのように痛い。
まさか…
袖をめくると…
掴まれたような跡が腕についていた。
血の気が引いていく…
「夢じゃなかった?」
咄嗟に時間を確認する。
昨日夕食を食べてから、
5時間しかたっていない。
あれが夢じゃないなら、
時間があわない…
ではやはり夢だったのか?
しかし、だとするとこの足の疲れと
腕の跡の説明がつかない…
私は疑問を抱きつつ、
疲れからまた眠りについた…
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