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遠方に住む友人からの手紙…
途中で文章は途切れ、
手紙の最後はわずかに赤くなっていた…
彼とはだいぶ連絡を取っておらず、
実に10年ぶりの手紙だった。
手紙を読んで数日後…
文章が途切れたこと、
手紙が赤かったことの理由が判明する…
そう、
彼もまた、流行り病に
負けてしまったのだ…
しかし
疑問なことが…
彼の身内はこの手紙を知ってこそいたが、私に出していない。
むしろ、封筒には宛先も書かれておらず、
誰宛てなのかもわからなかったと言うのだ。
では、誰が出したのか?
彼の身内から連絡を受けた際、
答えが出るわけでもなく、
一度電話を切る…
…
彼が何かを私に伝えたいのか?
だとしたら、何を…?
得も知れぬ恐怖を感じながらも
一つの答えを私は出した。
私は荷物を用意し出掛けた…
彼の住む土地へ……
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