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彼にお線香をあげたいんだけど… そう言うと、 さっきまで思い出話で盛り上がっていた空気が一瞬で 張り詰めた… 少し沈黙のあと、 彼のもとへと案内された… 認めたくはなかったが、 そこに彼は横たわっていた… 線香をあげ、 「拝見しても…?」と聞くと 少しためらう様子が見て取れたが、 うなずいた… 布をどかすと 間違いなく彼だった… 手紙にあったように目が腫れあがっていた。 皮膚に関しては硬直もあるだろうしな、と確認しなかったが… ??? これは…? 彼の両手両足の手首の異変に気がついた。 何やらぽっかりと穴が開いている。 訪ねてみたが、やはりわからないらしく、 どうやらこの病にかかった人 全員に同じ穴があるらしい… だからといって出血するわけでもないらしく、 病に冒された印として認識しているらしい。 また、別にある特徴がわかってるらしく、 この病は18~25歳までの男だけがかかっているらしい。 どういうわけなのか… 医師も匙を投げている状況だと言う。 とりあえず今日は彼の家に泊めてもらうことになった。 私はすでに26になっていたため、大丈夫だよ、きっと。と説得したからだ。 夕食を頂いたあと、 長旅の疲れか、その日はぐったりするように眠りについた…
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