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「ほら、おいで?」
御主人様、どうしたの?
「君の名前は何が良いかな…」
僕?
僕に名前をくれるの!?
「そうだ、茶色いからブラウンってどうだ?」
嬉しい!
僕初めて名前を貰ったよ!
もっと僕を呼んで!
「わふわふ!」
「そうか嬉しいか、今日から君は家族だよ」
僕は御主人様の車に乗って、大きな家に着いた。
とても広くて僕は緊張してうろうろしちゃった…、御主人様は僕に服をくれた。
白いシャツに尻尾が出る穴がある青い半ズボン、首輪はオレンジ色で緩めに付けてくれたよ!
「ブラウン、家族を紹介するね」
「わふ?」
黒いスーツを着た御主人様は、僕の前に二つのお人形を持ってきてそれぞれを椅子に座らせた。
「良いかい?頭に青いリボンを付けてるのが娘のルーン」
「わふ、」
「よし、いい子だね。そして隣に居るのが息子のロイだよ」
そういって御主人様は、二つの人形に優しい目を向けて微笑んだ。
僕は早くルーンとロイと遊びたくて御主人様のズボンの裾を噛んだりしてみた。
「こらこら、あんまり強くしなければ、二人と遊んで良いからね」
わふ!
と返事をした僕はルーンとロイの手をとった。
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