4.『弱小非力』(鼠)

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  朝、目が覚めて隣を見たら。 御主人様が反対側を向いて咳をしてた、僕は苦しそうだから優しく背中を撫でた。 「ラル…」 「ゴホッ…ガッ……ファ、イ」 「ラル?」 御主人様の咳に違和感を感じた僕は、慌てて起き上がり御主人様の正面に回った。 見えたのは、たくさんの血。 御主人様の口からは、咳をするたびにゴプッと血が吐き出されて。 僕はその場で立ったまま動けなくなっていた。 「…ゴホッ…ファイ、聞いて…く」 「ッなに?ラル!?」 苦しそうな顔で何か僕に伝えようとする御主人様、僕は口元に耳を近づけた。  
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