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朝、目が覚めて隣を見たら。
御主人様が反対側を向いて咳をしてた、僕は苦しそうだから優しく背中を撫でた。
「ラル…」
「ゴホッ…ガッ……ファ、イ」
「ラル?」
御主人様の咳に違和感を感じた僕は、慌てて起き上がり御主人様の正面に回った。
見えたのは、たくさんの血。
御主人様の口からは、咳をするたびにゴプッと血が吐き出されて。
僕はその場で立ったまま動けなくなっていた。
「…ゴホッ…ファイ、聞いて…く」
「ッなに?ラル!?」
苦しそうな顔で何か僕に伝えようとする御主人様、僕は口元に耳を近づけた。
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