5.『狂愛』(蛇)

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  …何か物音がするわ。 私は寝起きでぼうっとする頭を無理矢理起こして起き上がる。 「おはよう、ロザリー」 「おはようございます御主人様」 ベットの横に御主人様が立ってるわ、でも…笑ってるのにどうしてかしら? なんだか冷たい感じがするの。 御主人様はいつものように優しく私の頭を撫でながら、持っていた温かい珈琲を渡してくれた。 「ありがとうございます」 「飲みながらで良い、話しを聞いてくれないか?」 「はい」 私は珈琲が冷めない内にと思い、ゆっくり味わいながら飲む。 御主人様は私の頭を撫でながらぽつりと語り始めたわ。  
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