たすくつ

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ワケ分からんまま電話をする もしもし!? ムム 『…ハァハァ!!』 どないしたんや!? ムム 『……けて!!』 え!? なんて!? ムム 『たすけて!!』 だから どないしてん! 今どこや!?!? ムム 『帰り道! 歩いてる!!』 帰り道!? ん!? たすけて…って… !!! 誰かにつけられてるんか!? ムム 『たすけて!!!』 誰かにつけられてるんやな?? ムム 『うん!』 分かった! エェか? 落ち着けよ!!! 後ろ向いて確認出来るか?? ムム 『…お願い! たすけて!!!!』 うん!! 分かったから! え~と……… え~……… とりあえず叫べ! たすけて! って叫べ!!! ムム 『無理や! 近くに家が無い!!』 そか… じゃそこから一番近い家の明かりとか見えるか? ムム 『……けど……だ…………えんし……て………』 なんて!? もしもし!? もしもし!?!? 京都市内って言うど真ん中で 何で電波切れんねん! 再度かけ直す おかけになったお電話は 電波の届かない場所にあるか……… はぁ!?!? なんでやねん!! とにかく2回3回とかけ直すも同じガイダンス ど~しよ…… そぅ思う前に 携帯をポケットに入れた 机に置いてた千円札を掴み 同じく右ポケットに突っ込む そのまま寝室に入り 押し入れにしまってある模造刀を取出し鞘から抜く 家を飛び出し駐車場に向かう間 月の光で刀の刃がキラキラ光ってた 片道1時間はかかるであろう道のりを 状況を把握できないままひたすら車を走らせる 待っとけよ!!! 今行くからな!!!!
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