10668人が本棚に入れています
本棚に追加
/278ページ
10月10日
夜8時過ぎ…
オレと真美は三段池駐車場に車を止め
暗闇の車の中に居た
真美
『………』
…………
真美
『………』
……あの
とりあえず1つお願い事がある
真美
『うん……』
元カレの電話番号教えて
あ~……
無理じゃなければ
真美
『…わかった
携帯貸して』
はい…
真美
『…で
今日は返事聞かせてくれるん?』
…………
真美
『…って
それ以前の問題か…』
…………
真美
『…………』
ん~………
返事と言うか…
オレの気持ちを聞いてほしい
真美
『うん』
て言うか…
お前…
爪ぐらいちゃんと手入れせぇよ!笑
真美
『爪??』
うん
ボロボロやん
色が
真美
『あ~
手入れする暇なかった笑』
毎日暇人やのに?
真美
『うん』
そ~か笑
真美
『………』
…………
真美
『………』
里沙……居てたやん
前の彼女
真美
『うん』
アイツと出頭する時の電車ん中で
今と同じよ~に爪に目がいってな
綺麗な向日葵のネイルやった
真美
『そ~なんや』
あ~
すまん…
関係ないわな
けど
なんか今ソレ思い出した
真美
『爪繋がりで?笑』
そぉ
真美
『…………』
まぁアイツとはオレの裏切りで別れてしまって
こんなん言う立場じゃないけど…
後悔はしてない
真美
『うん』
つか
もう後悔したくない
真美
『うん』
せやし……
後悔の無いよう
オレの気持ちを伝える
最初のコメントを投稿しよう!