独りの時間

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タバコに火をつけ 少し息を整えた つか 何しに掛けんの?…オレ そう思いながらリダイアルを押す もしもし… 元カレ 『…はい』 あ… いきなりすみません… 自分…加藤って言います 元カレ 『え~と… はい 加藤…さん…』 あの……… 真美……の 元カレ 『真美? あ… あ~ はいはい 新しい彼氏さん?』 …新しい……? あ はい そ~です あの… 今大丈夫ですか? 元カレ 『うん 大丈夫ですよ』 あの~……… あのね…… 元カレ 『…はい』 別れたんですよ 真美と 元カレ 『 え!?!? 別れた!?』 …はい 元カレ 『……………』 …………… 元カレ 『…今って 時間あります?』 え? あ…はい 元カレ 『ちょっと… 会わないですか?』 あ……はい! ん~ でも飲んでるんすよ… 元カレ 『いぃですよ 近くまで行くんで… って 遠方の方じゃないですよね??』 はい 福知山です 元カレ 『じゃぁ近いんで とりあえず簡単な道教えてもらえますか?』 ものの2分ぐらいのアポ取り わざわざ真美の元カレに 真美と別れた事を告げる必要なんて無いのに… もっと言えば あの時に 元カレの番号聞く必要も無かったのに… なんやろ…… とにかく真美以上に会いたい人物で 何か…… この人に伝えなアカン気がしてて…… なんやろコレ
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