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辰弥
『オレので行く?』
……おう
辰弥
『まだ怒ってんの?笑
20敗もしたから?笑』
そんなもん…
…下段と投げ技ばっか
辰弥
『それを防いでこその鉄拳でしょ~よ』
………
なんか
コイツのこの笑顔を見て
殺意を抱く自分を押さえながらウッキ~に到着
店内に入ると
土曜って事もあってかなりの客
ボックスと座敷はほぼ満員で
オレらはカウンターへと腰を下ろした
注文は辰弥のおすすめで
とりあえず生中を頼み
タバコに火を付ける
辰弥
『おいおい』
ん?
辰弥
『隣の女…
2人共可愛いやん』
ん~……
そぉか??
辰弥
『ちょ
声かけろや!』
はぁ??
嫌やわそんなん!
つか
ジロジロ見るなよ!
恥ずかしい
辰弥
『こっち側の子…
ちょっとタイプやなぁ』
知らん知らん
あ!
梅シソモンジャ来たぞ
モンジャ食いに来たんか
女あさりに来たんか
とにかく隣に座ってる
この女2人組が気になるみたいで
ただオレからすれば
極力
女…って言う生き物から遠ざかりたい
そんな寂しい1ヶ月を過ごしてきたから
逆にうっと~しかった
ほな席代われや
辰弥
『それは嫌や
なんか
このタイミングで席代わったら逆に変やろ』
そ??
つかお前…
彼女は??
辰弥
『居てるで!』
居てんの!?
彼女居てんのに
隣の女がど~こ~言うてんの?
辰弥
『いやいやエェねん!
喧嘩中やから』
信じられへんわコイツ
この話題がきっかけとなり
互いが会ってない時の思い出話に花が咲く
辰弥
『あ…』
なに?
辰弥
『歯に何か挟まった』
爪楊枝で取れよ
辰弥
『ちょうだい』
ん?
そっちに無いか?
辰弥
『無いねん
あ!!!
あそこにある!!』
どこ?
……って
嫌やぞ!
よ~取らんで!
女2人組の前で発見した爪楊枝
そして運の悪い事に…
この会話を聞かれてたよぅで
この女らも爪楊枝とオレらを交互に見てる
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