まだ、無理だけど…でも、ありがとう

その後

それからあたしは中３になった。

まだまだ２年生気分のあたしにｶｽﾞが寄って来た。

ｶｽﾞ「どうだ。もう３年だぞ。」

私「まだ２年だよ。」

ｶｽﾞ「なんでたよ。」

私「部活終わってないもん。引退するまでは３年にさせてもらえないし｡｣

ｶｽﾞ「どれくらい勉強してんの？」

私「ゼロ 」

ｶｽﾞ「おぃ ちょっとまて。ゼロはないだろ。夏季合宿ってあるの知ってる？それ偏差値55超えないと行けないんだよ。」

私「うん、知ってる。どうせ行かないよ。」

ｶｽﾞ「なんで？」

私「無理。バイバイ」

ｶｽﾞ「バイバイってなんだよ。ちゃんと勉強しろよ！」

私「うんうん。オッケー。バイバイ。」

あたしは適当に流した。なんか面倒臭かっただけ。
うんうん、はいはい、バイバイで教師はたいてい流せる。
これもこの中学で培ってきたもの。

ｶｽﾞ「本当にわかってんのか！しっかりしろよ」
わかってんのかと言いながら持ってたノートであたしの頭を軽く叩いた。

私「うぃっす。さようなら。」

そのままあたしは帰った。