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オスカル隊長は眼鏡を整えた
『角が見つかったんだ、身体もあって当然だろ?』
オスカル隊長はまたにやけた。それを見た俺達はまさかと言った感じで顔を見合わせた
『うそうそ、安心しなさい。君達をディクの死体の海に投げ込もうなんてことはしないさ、ただあの辺は安全地帯と言えるほどの場所ではない
リフトも止まってしまってるからね、作業員の方々を護衛してもらうわけさ。それに、最近あそこら辺でバイオ公社から逃げ出したディクの何体かが繁殖活動をしているという情報も来ている
それも君達に処理してもらいたい』
ガイストは大きく溜め息をついて腰に手を当てた
『簡単に言うと、審査員と作業員の方々を安全にディク廃棄集積庫に送り届けるんだ』
そう言うと、オスカル隊長は机の引き出しから紙を2枚俺達に渡してきた
『はい、終了報告書。経路や作業の具合を詳しく書いてきてね』
俺達は終了報告書を折りたたんでジャケットの内ポケットに入れた
ガイストは時計を見た
『あ、時間そろそろやばいっす。』
ガイストが言うと、オスカル隊長も時計を見て焦り出した
『おーっと、まずいね、みなさんに叱られちゃいますね。集合場所はリフトポートだ、審査員は1stの幹部候補の優秀レンジャーだ
じゃあ、頑張ってきてね』
オスカル隊長がそう言うと、俺達は敬礼して隊長室を出た。
そしてリフトポートまでダッシュで向かった
『なぁ、ティーポ。審査員の1stレンジャーで幹部候補って言ったら・・・』
走りながらガイストは俺に聞いてきた
『あぁ、多分・・・ゼノさんだ』
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