襲撃

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俺とガイストはバイオ公社行きのトンネルを潜った。少し距離を置いてるが、前には、ゼノさんと作業員の人達が、手持ちの地図を見ながら、話をして歩みを進めている 『・・・な、なぁティーポ。なんかやりづらくないか?』 ガイストがそわそわしながら耳打ちしてきた 『まぁ、仕方ない。昇進出来るとは言われたものの、あくまで俺達の仕事はあの作業員達とゼノさんをお守りすることだ』 俺は、話を進めるゼノさん達を見ながら喋った 『あなた達、こっちへ来なさい』 俺の視線に気付いたゼノさんが呼んできた。俺達は一瞬身震いし、急いで向かった 『お呼びでしょうか』 俺がゼノさんに聞いた 『あなた達もディクの話は聞いてると思うけど、詳しい情報によると、この先のゲートを潜ると、繁殖したディクの群れがあちこちに点在しているとの事なのよ』 ガイストは目を見開き、前に立ちはだかるゲートを見た 『じゃ、じゃあこのゲートを潜った瞬間ディクのお出ましってわけですか!?』 それを聞いたゼノさんは肩を竦めた 『瞬間、かどうかは分からないわね。ただ、予想以上にディクの繁殖は進んでいるみたい。今のところ、ディクの目撃情報はナゲットと邪公種という報告があるわ』 真剣にゼノさんの話に聴き入っていたガイストの顔に、安堵の笑みが生じた 『な、なんだ。下級ランクのディクばかりじゃないっすか、だったらこのガイストにお任せあれ』 そう言うと、ガイストはゲート横にあるボタンを押して、ゲートを開けた
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