4人が本棚に入れています
本棚に追加
『くそ・・・油断してたぜ邪公さんよぉ』
言葉を漏らすガイストに、邪公は唸りながら手に力をどんどん込めていく
『へ、力を込めればなんでも有りなんて思ったら大間違いだぜ?』
そう言うと、ガイストは不利な態勢から、右足で邪公の右足を素早く蹴った
『グガ!?』
邪公はバランスを崩した。バランスを崩した邪公が前のめりになったその瞬間、ガイストはもの凄い早さで、邪公の後ろを取った
『おぉ!!』
それを見た作業員の何人かが、思わず声を上げた
後ろを取られたことに気付いてない邪公は、顔を上げ、キョロキョロ前を見渡すが、少し先にいる俺達しか視界に入らなかった。そして、立ち上がり、俺達に矛先を変えたのか、急に唸り出した
『お前の獲物は、俺だろ?』
邪公が後ろを振り返った瞬間、ガイストは剣を横に振った
邪公の首から緑色の液体が噴き出した。声も上げず、邪公はゆっくり倒れた
『へ、酷い臭いだ』
剣を無造作に振り、付着した、微量の緑色の液体を飛び散らせた
剣を、背中越しの鞘に納め、溜め息をつきながら、俺達の元に歩いてきた
最初のコメントを投稿しよう!