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ゼノさんの話を聞いていた俺とガイストは、唖然とした
『し、しかしゼノさん。危険域と分かっていて、作業員の方々まで危険な目には・・・』
俺は一緒にいる作業員達を流し目で一瞬見た
『ティーポくん、それにガイストくん。危険な目に合わせることがレンジャーの役目ですか?
違います、人々を魔の手、すなわち危険なディクから退ける、それがレンジャーの役目です。それが出来ないならば、あなた達はレンジャー失格です、1stに昇進する資格はありません』
ゼノさんは真剣だ。表情を一つ変えず、作業員の人達も息を飲むほど、今のゼノさんからは恐ろしい何かを感じる。これが、1stの威厳だと言うのか
『・・・2ndソルジャー、ガイスト1/162、自分の命に変えても、作業員の方々は守ります。みなさん、ついてきてください』
ガイストは、いつもの陽気な受け答えではなく、真剣さそのものをゼノさんの前で表記し、先を進んだ。任務中に、こんなガイストを見るのは初めてかもしれない
ガイストの反応に、ゼノさんは何も言わず、ただ、その唇が軽く動いただけだった
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