ティーポ=1/32

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ガイストは俺の横に座ってきた 『はは、1stか・・・俺達レンジャーって何の為に戦ってきてんだろうな、1stになって、実績積んで、上の奴らを喜ばせる為か?』 ガイストは冗談混じりに笑い飛ばした 『夢のないこと言うなよ、俺達だって良い所まできてんだ。1stに留まらず、もしかしたら幹部昇進狙えるんじゃないか?』 俺は立ち上がり、腰にかけてある剣を抜いて斬る真似をした ガイストはそんな俺を退屈そうに見ている 『お前はずば抜けたD値を持ってるからよー、ローディーからは勿論、幹部から見ても注目の的だよ。それに比べて俺は・・・』 ガイストの言葉を遮り、俺はガイストの肩に手を添えた 『止めろよ、しかもローディーって言い方も良くない。D値は生まれながらのものだから仕方ない、それに、俺は努力次第でなんにでもなると思う』 ガイストはまた鼻で笑った。そして俺の手を軽く振り払い、立ち上がった 『俺、お前のそういうところ好きだぜ。大体D値の高い奴らは性格が悪い奴らばっかだけど、お前は違う。さすが俺の親友だよ』 そう言われると、俺は照れのせいか、鼻を少し擦った 『な、なんだよ。お前らしくもない、ほら、そろそろ任務の時間だ。隊長の所へ行こうぜ』 俺達はロッカールームを出た
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