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ガイストは背中越しの鞘に剣を素早く戻した
『ったく、ホントにめんどくせー野郎だ。万年調査部隊共が』
ガイストは囁くように言い放った
『まぁ、気にすることもないさ。さぁ、早く隊長の所へ行こうぜ』
俺達は歩き出した
『コンコン』
『失礼します』
俺達は声を合わせ、隊長室へと入った
窓の外を見てる隊長がゆっくりとこちらに身体を向けた
『君達が遅刻するなんて、珍しいじゃないか。またゲネスと衝突でもしたのかい?』
この人は、俺達レンジャー機関の中で一番偉い人、名前は『オスカル=1/350』隊長だ。チリチリした髭が特徴的で、いつも眼鏡をかけている。腑抜けたインテリっていう感じの人だ、俺がD値にこだわらないのはこの人の教えでもある
『すいません、全く持ってその通りです。まさかペナルティですか?』
ガイストは恐る恐る聞いた
『大丈夫、君達は優等生だし、遅刻する原因は大体ゲネスだなぁって分かるからさ。で、今回の任務なんだけど、君達二人に、ディクの廃棄集積庫に出向いてもらう』
俺達は驚いた表情で顔を見合わせた
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