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神崎 亮様へ
亮、あなたに話しておきたい事があるの。
私、死ぬんだってさ。来年迎えられないかもしれないって言われたよ。
亮と出逢って、たった2週間だったけど、すごく長い時間だと思ったよ。
2週間話して空見てただけなのに、まるで幼なじみみたいになれて良かった。
ごめんね亮。浮気は許さないって言ったのに、私居なくなっちゃって。
私が死んだら、次の恋愛してもいいからね? って、亮の事だから多分、しばらく引きずるんだろうなぁ……
亮があの日、私を抱きしめてくれて、キスしてくれて……、すっごい嬉しかったんだよ。もう世界一ってくらい。
神様は私に罰を与えたのかな? お前は幸せ過ぎだからって。
私ね……、もっと生きたい。生きて亮と一緒に居たいよ……
だから、望遠鏡を買ったんだよ。来年もまた、夏の大三角見れるように。
私、あの日「星になるのが夢だ」って言ったでしょ? あの時は病弱な自分が嫌で、一人で輝ける星になりたいって思ってたんだけど、今は違うんだ。
今は、亮に見ていてほしいから、だから星になりたいんだ。
星になったら、亮が毎日見ててくれるから。
もし私が星になったら私を見つけてね。無数にある星の中から。
そうだな……、私きっと、夏の大三角の中心にいると思うから。亮に見てほしいから。
えへへ、なんかのろけちゃったね。
亮。大好きだよ。
──コトより
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