カットアップ!!!

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言葉を扱う僕らは、ある意味 言葉を信用していない。 魔法みたいなもので 信用に値しないからだ。 "死んだ人間と生きてる人間がごっちゃになってしまうと、 死んだ人間の死だけでなく、 生きてる人間の生まで曖昧になってくる。" たぶん 進む方向が間違っているんだと思う。 例えば…成り行きで 文章書いてる気がする。 作家になりたいわけじゃない。 ボクが なりたいものは、自分。 取り戻したいだけなのかも知れない。 『喪失した自分を取り戻すためにここにいるはず。』 失ったわけではなくて…捨ててきたもの… 忘れている事。 ぼくらが 写真を撮るのは、記憶のインデックスとしてで  ただの『ヒント』に過ぎない。 思い出さないこと。 思い出せないこと。 海馬の記憶。 あの日、撮った写真が フィルムの都合で  写っていなかった事に 感謝している。 思い出そうとしても 細部まで 思い出せないからだ。 今のボクは、インデックスのめちゃくちゃなHDDみたいなもの… 昨日がまだ続いていて 過去を 彷徨っている。 死んでいるのと 変わりないのさ。全
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