─act.1─
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「ラッラスティア…。泣かないでおくれよ。」 俯いたラスティアを見て、父は再びおろおろしだした。 ラスティアはもう一度溜め息をつくと、仕方なく顔をあげる。 「泣かないわよ。今更だもの…。でも、」 そこまで言うと、ラスティアは強い瞳で父を見た。 「その縁談は受けないわ。これ以上、国民の不利益になることはできないから。」 それを聞いて、父親はもう頷く事しかできなかった…。
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