─act.1─

10/10
前へ
/156ページ
次へ
「ラッラスティア…。泣かないでおくれよ。」 俯いたラスティアを見て、父は再びおろおろしだした。 ラスティアはもう一度溜め息をつくと、仕方なく顔をあげる。 「泣かないわよ。今更だもの…。でも、」 そこまで言うと、ラスティアは強い瞳で父を見た。 「その縁談は受けないわ。これ以上、国民の不利益になることはできないから。」 それを聞いて、父親はもう頷く事しかできなかった…。
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

153人が本棚に入れています
本棚に追加