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「実はな、クリスタル家の次男がお前が軍を引いて出兵するのを見て、一目惚れしたんだそうだ。」
そう、実はラスティア、女の身でありながら軍隊に入っている。
しかも、王の私軍である一番隊に次ぐ二番隊の隊長。
男にも勝る剛剣と、その名を轟かせている。
そして、彼女は凛として美しい。
そんな彼女を狙う男は国内には山程いる。
が…
今、その剛剣と呼ばれる美しい女の眉間には、更に深い皺が刻まれている。
「こんのクソ親父が…一体何考えてんのよ!!クリスタル家!?ハッ!!愚帝も良いとこね!!何でこの状況下で国内の貴族と結婚する事になるのよ!!良い!?私の結婚を間違えれば来年にはあんたの首が飛ぶわよ!!!!」
あまりの怒りに我を忘れ、本来の口調に戻ったラスティアは、なおも父を責め続ける。
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