雨のち晴れ。

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「例えわけわかんなくても、名前でも安心させるためのもんでも何でも、その人が生涯の終わりに選んだ言葉はそれだ。その人が命をかけて伝えた事実は変わらねェ。それを…」 いつもの余裕なんかない どこか彼も必死にみえた 「それを俺たちゃ必死こいて受け取るだけさ」 青い目が沖田を見上げる ゆっくり告げて、その頭からアイマスクを外し立ち上がる男は、いつもより大きく見えた 気がした
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