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彼の言葉もスルーして、泥がはね飛ぶのも気にせずに、言いたいことだけ叫んで元気よく駆けていった少女
いつも通りの後ろ姿
取り残された沖田は、神楽の大声に"何だ何だ"と店から顔を出す人達の注目の的
「…自己中にもほどがあらァ」
視線を気にせず沖田はふと眩しい光に空を見上げた
ムカつくほどの気持ち良い青
────幸せだったと言った
あの人は瞳に映るもの全て慈しむように微笑んでいた
あの微笑みを.頬に触れた手の温度を.自分は忘れないだろう
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