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「・・・・・ストーカー殺人鬼?恋がいると言ってた奴か。」
「そうだ。彗平部長。この近くで最近、出没するらしい。」
一人娘の輝かしいスピーチを取れなかったと知った時に出されると思う怖い顔で打たれる想像を頭に描きながら、俺は帰り道、卓の話を聞いていた。
前の方に香織と今日、知り合った楓が喋りながら帰っているのを見る。
「それは危なそうだな。家のお嬢様。」
「だろう、平部長。ちなみに被害者3人とも女性で殺されている。」
「・・・・・無差別なのか?」
「・・・・・いや、共通点を見つけ、次に狙われそうな人物がわかっている。香織さんではないが、時間の問題だろう。」
「早急に手を打つべきか。
・・・・・で、誰なんだ?次に狙われるのは・・・・・?」
「まぁ、待て。幸い犯人さんは女子だけが帰っている所を狙っているから、今は襲わないだろう。」
「・・・・・そうなのか。でも、手を打つべきだし、これ以上被害者を増やさない為にも・・・・・。」
「・・・・・妙に優しいよな。そういうところ、悪く無いぜ。」
「・・・・・うるさい。ほっとけ。俺は正義の味方にはなれないんだ。お前の方こそ、もっと自重した方がモテると思うぜ。
俺と違ってお前はいつでも正義の騎士に成れるんだから・・・・・。」
「・・・・・わかったよ。で、犯人が次に狙う人物は・・・・・」
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