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まあ、恋が言ってるのは、本当だろう。
人間の時間感覚より、機械の時間測定の方が、確実だろう。
『しかし彗様も早くから起きて稽古を続けて大変ですね。』
「いや毎日、朝4時起きだし。普通だよ。」
『毎日、4時起きが普通ということがおかしいと思いますが・・・・・。
まあ、いまさら何も言いませんが・・・・・。』
「さてと。お嬢様を起こしに行きますか。」
なぜか、あのお嬢様は他のメイドではなく、僕を起こし役を命じてきた。
甚だしい迷惑な話だ。
できれば、自分だけで起きてほしい物だが・・・・・。
まあ、そんなことは言えないが、仕えてる身として、何も言えないが・・・・・。
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香織の部屋。2階の一人部屋。
「お嬢様。そろそろ起きないとやばいんですが。」
返事がない。中に居るのは屍のようだ。
まあ、そんなことがあったら怖いのだが。
「起きて下さい。お嬢様。」
やはり返事がない。
「・・・・・起きろ。香織。」
「おはよ~う。彗くん。」
小声で言ったつもりなのだが。
何故最後ので、起きられるのだろう。
不思議だ。
「今日もいい天気だね。彗くん。」
空は曇り空。ある意味、過ごしやすい日ではあるが。
「今日から高校生だね。張り切って頑張ろうね。」
今日は初日だから、入学式とクラス分けくらいしか、授業は無いのだが。
・・・・・分かった。
「校長先生の話で寝るなと言いたいんだな。努力する。」
「違うよ。ただの日常会話だよ。」
「そうか。」
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