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「私は2組だったけど、二人は何組?」
「俺も2組だったから一緒だな。彗は何組?」
香織と卓はそう言った。えーと、何組だろう?
「・・・・・2組だな。良かったな。二人とも。」
よく出来たクラス分けだな。
さて、クラスに行きましょうか。
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・・・・・このクラスの評価を率直に言おう。
「授業、楽しみだね~。」
「緊張しますね。」
「君、僕と付き合わない?そこの君?」
「・・・・・魔術の基本構成はこうだっけ?」
・・・・・うるさい。
しかも一人、ナンパしてるし。
ある意味、楽しそうなクラスだな。
「彗、聞いてくれよ。」
「お、卓くん。どうしたのかね?」
「入学記念という事で、この学校の女子を全て網羅しようと、学園中を走り回ってたんだが。」
「あえて突っ込まないけど、それでどうした?」
「その後、クラスの新しく知り合った女子をナンパしまくってたんだが、全員振られたぜ。コンチクショー。」
「お前だったのか。さっき、ナンパしまくってたのはお前か。」
道理でさっき、知り合いの声がしたのか。
『ピンポーン。パンポーン。業務連絡です。業務連絡です。
新入生の皆さんは体育館に向かってくださーい。
繰り返し連絡しますね。新入生の皆さんは体育館に向かってくださーい。
ピンポーン。パンポーン。』
・・・・・何だろう。この放送は?物凄く気が抜ける放送は?
「・・・・・この放送はなんだ?卓?」
「生徒会長の放送なのだよ。彗平部長?」
「偉いのかどうか、分からない役職だな。
ま、行くぞ、卓。香織も。」
「了解だよ。彗くん。」
「分かったよ。彗平部長。」
「その呼び方、気に入ったんだ。卓。」
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