862人が本棚に入れています
本棚に追加
/370ページ
#
「みなさ~ん。こ~んにちは~。」
『こ~んにちは~。』
「うわっ。うるさっ。」
正直、この雰囲気にはついていけない。
校長の話(何事もガッツだという事を連呼していた。正直、よく分からなかった。)を香織との約束の為、寝ずに聞き、次の生徒会長の話はどういうのかと思いつつ、聞いていたらいきなり大声を出され、びっくりした。
なるほど、生徒会長としての力量は持っているという訳か。
「どうだ、彗平部長。あれがこの学園の生徒会長の朝風花(あさかぜはな)様だ。」
「朝風花?どういう人なんだ?」
「これだから平部長は。いいか。成績優秀。スポーツ万能。それにあの美しさ。投票率80%越えで、文句無しの生徒会長になった人物なのだよ。平部長。」
「・・・・・その呼び名、本当に気に入ったんだな。
ん?朝風といえば確か・・・・・。」
昔、香織の家のパーティーで遭った気が・・・・・。
少し人検索をかけるか。
「恋?ちょっといいか?」
『聞いていましたよ。こんな近くで話していられたら・・・・・。』
「そうだよな。」
俺の首にかかっていれば、すぐに聞こえるか。
『検索した所、朝風花さんはあの朝風家のお嬢様だという結果です。』
「・・・・・朝風家?ああ、あの風の有名な名家か。
・・・・・なるほど。道理で見たことがあると思った訳だ。でも、あっちは覚えてないだろうな。」
『そうですね。一度、遭ったくらいでしょうからね。』
「どちらにせよ、早く終わってほしいな。」
『そうですね。』
最初のコメントを投稿しよう!