私立青騎士学園

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「・・・・はい?」 なんか横で質問をされた。誰だろう?俺の名前を呼びそうな香織と卓とは離れてるし。 気になり、横を向いて確認。 黒い髪の三つ網み。赤い眼鏡で平均以上に育っている体。これは・・・・・香織を見る。 「君の勝ちだ。名無しさん。」 「どこを見ているんですか!しかも私は名無しさんではありません!」 いや、俺は結構、長い時を生きてきたが名無しさんなんて人を見たことが無いんだけど・・・・・。 「私には羽山美佳(はねやまみか)という名前があるんだよ!」 「・・・・・」 いや、聞いても知り合いにそんな人はいないんだが・・・・・。 「知らなくても当然です。星数さんは有名ですが、私はただの一般生徒ですから・・・・・。」 「いや、俺はそんなに有名じゃないと思うんだが・・・・・。」 いたら、それは相当な成績優秀者かただの自慢馬鹿だろう。 いまだに後者の方が多く見ている。 「家が無くなり、独自の勉強で流派を3年で物にし、剣の大会で優勝しまくっている程の実力が有りながら何を言ってるんですか?彗くん。」 先生がそんなことを言ってきた。 「・・・・・はい?もう俺の番ですか?でも妙に早い気が・・・・。」 「いや、何。天川くんの自己紹介の中で『・・・・・あ、星数くんも一緒に住んでるし、この場合、家族に数えるのかな?』と言い出してな・・・・・。」 あいつ、余計な事を・・・・・。 見ると普通に手を振って来やがった。自覚無しか。 なるほど、そして俺にいきなり番が早まったということか。 ・・・・・仕方ない。自己紹介、やるか。
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