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「へえー。天川さんと星数さんは幼稚園からの幼なじみですか。」
「はい。かなり長いんですよ。」
私こと、羽山美佳は彗さんのお嬢様、天川さんと話していた。
彼については聞きたい事がたくさんあった。
彼と初めてあったのは、入学の試験であった。
私は大変なミスを犯していた。
私の職業(クラス)は、弓人(アーチャー)。
しかも属性付きの矢、色彩弓(カラードアロー)という、あまり使い手のいない弓を主にしていた。
この学園はかなり難易度が高いというが大丈夫だろう。
しかし油断がいけなかった。
大切な色彩弓を一本射ってしまっていた。
試験では必ず3本以上を射る決まりになっている。
弓人の本質は命中制度。
どれだけ遠くに確実に射るかを競うのである。
だから調整に1本。確実に距離を得る為に1本。挑戦の為、1本。
それで3本射るのである。
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