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「貴方~。彗~。そろそろ朝ごはんにしましょう~。」
「母さんも呼んでるし、行くか。彗。」
そろそろ腹も空いてきたし、行くとしますか。
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ちなみにうちは一軒家に三人暮らしだ。
家は朝は和食なので、いつも出来たら母が呼びに来ることになっているのである。
「「いただきま~す。」」
「はい。ではいただきます。」
父や母と比べると、物凄く静かに朝の挨拶をし、食べ始める。
「そうだ。彗。お前に渡したい物が三つあるんだ。」
「・・・・・?」
目玉焼きを食べながら、顔を横に傾ける。
「一つ目は『星陰流全奥義集』だ。」
「全奥義集?」
「これは読むだけで奥義を身につけられる優れ物だ。」
「・・・・・半年間の苦労をこの一冊で・・・・・。
・・・・・父上、これは家庭内暴力という奴ですか?」
「違うぞ、彗!一度見た方が覚えやすいから、先に見せたんだ!」
「・・・・・一理あるな。とりあえず貰っておきます。」
「続いて二つ目。剣だ。彗。」
「ありがたく、貰っておきます。」
・・・・・護身用に使えということか。
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