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僕はフェンスの裏で皆の様子を見ることにしている。
皆と一緒になって遊ぶのはあまり好きではないので、見ていることにしている。
「彗く~ん。遊びましょう~。」
うわ。うざ。この声は、・・・・・。
「・・・・・香織か?」
「正解で~す。っていうか、毎日会ってるのに、そんな反応無いんじゃないの。」
こいつの名前は天川香織。同じクラスの女の子だ。長い黒髪に白い肌の女の子。この辺りで一番大きい天川財閥の御令嬢だ。ちなみにかなりの天然だ。
「その剣~どうしたの~?」
「父から今日、貰った。ちなみにこの水晶も同じ理由だ。」
「ふ~ん。そうなんだ~。あ、そういえば~今日帰ったら、~お父さんが~話があるから~心して~おくように~だって。」
「他人に自分家の事情を言って、どうする気だ。ま、俺もなんか諸事情があるみたいだし、何だろうな?」
「わかんな~い。」
ま、帰ってからのお楽しみということだろう。
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「「先生~。さようなら。」」
「はい。さようなら。」
こうして、今日の保育園は終わりを迎えた。
この後、家にたどり着いた僕は見た。
父と母の最期を・・・・・。
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