昔の話

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# 「まず、香織に言いたい事がある。今日からそこの星数彗くんが、お前の執事だ。」 「はい!?」 いきなり衝撃発言をした。 ・・・・・びっくりした~。 ・・・・・でも彗くんもびっくりしてるよね? 「かしこまりました。」 なんか、もう教育されていた! 「お前もそろそろ、ボディガードが必要だと思ってな。それなら、知り合いで同じ年頃の人の方が良いと思ってな。」 「それはわかるけど、何も彗くんじゃ無くても・・・・・。」 「いや、いきなり見ず知らずの人が出てきて、『あなたのボディガードになります。』なんて言われたほうが、びっくりすると思うけど・・・・・?」 「うっ。」 ・・・・・確かに。 「これは彗くんの両親とも相談して決めていた事なんだ。元々、星数家とはそういう者だろう?」 そういえば、彗くんの家はそういう家系だった。 誰かを守る人を育成する家系。それはこの世界にいくつあるのか分からないほど、多数の人が存在する。その一つに星数家がある。それだけだった。 「で、彗の両親はどうしたの?こういう場合、いるのが、普通だと思うけど?」 「結果から言えば、彗くんの両親は死んだ。」 うわっ。びっくりした。普通、サラッという物じゃないと思うんだけど? 「彗くんはその現場を直に見ている。酷なことだと思うよ。そして執事にならないかと聞いたんだ。」 「・・・・・なんて言ったの?彗は?」 「『執事は無理だが、ボディーガード謙お世話係ならやっていいです。』と、答えていた。」 いかにも彗らしい答えだと思う。
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