ドクロちゃんの場合

2/2
前へ
/2ページ
次へ
「フンフフンフ♪」  と、のび太が鼻唄を歌いながら、スキップをしていると、 「おいっ、のび太!」  と、ジャイアンが、後ろから彼を呼び止めた。  のび太は足を止め、後ろを振り向いた。  するとジャイアン、いきなりのび太に襲い掛かった。 「のび太っ、暇だから殴らせろ!」  そう言って、ボカスカと殴るジャイアン。  数秒後には、のび太はボロボロになっていた。  のび太はそのまま、家に帰り、自分の部屋に入った。  すると風呂上がりの、裸のドクロちゃんがいた。  顔を真っ赤にするのび太に、 「いいやああああ!」  と、悲鳴をあげながら、棘付きバット<エスカリボルグ>を振るうドクロちゃん。  のび太は一瞬にして、頭が吹っ飛び、血が吹き出て、その場に倒れた。勿論、死体でだ。 「あっ、ごめんなさい!」  ドクロちゃんは謝ると、 「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪」  の、不思議な擬音で、のび太を復元し、生き返らせた。 「ドクロちゃんっ、僕を撲殺しないって、朝約束したでしょ!」  のび太は怒った。しかしドクロちゃんは、 「のび太君がいきなり入って来るからいけないんだよ?」  と言う。 「それとこれとは別だよ! それより……──聞いてよドクロちゃあん!」  のび太は泣いて、 「またジャイアンにいじめられた!」  そう言った。 「のび太君をいじめるなんて許せない!」  のび太の言葉に、怒りを露にしたドクロちゃんは、そう言ってジャイアンの下に向かった。当然、服を来て。 「剛田君っ、またのび太君をいじめたねっ?」  そう言って、ジャイアンの前に現れた。 「ドクロちゃんっ?」 「ボク、絶対に許さないよ!」  そう言って、エスカリボルグを振り下ろした。  その瞬間、ジャイアンの頭が潰れ、血が吹き出た。当然、ジャイアンは即死だ。 「のび太君、剛田君に仕返ししてきたよ。」  そう言って、ドクロちゃんは、のび太に抱きつく。  ボインッと、彼女のチクビが音を立てた。  のび太は赤面しながら、 「ありがとう。」  そう言った。  その後、ジャイアンは二度と現れる事無く、世界は平和になった。  とまぁ、これはそう言った、もしもの物語……である。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加